金融庁が公表した「顧客本位の業務運営に関する原則」では、金融事業者が顧客に対して誠実かつ適切なサービスを提供することを求めています。
金融庁の資料では具体的に以下の通り提言をしております。
・ 顧客本位の業務運営を実現するための明確な方針を策定・公表した上で、
・ 当該方針に係る取組状況を定期的に公表するとともに、
・ 当該方針を定期的に見直す
顧客本位の業務運営に関する原則[PDF] – 金融庁
この、「顧客本位の業務運営を実現するための明確な方針を策定・公表」する事が、FD(フィデューシャリー・デューティー)宣言となります。
※フィデューシャリー・デューティー(Fiduciary duty)とは、直訳すると「受託者の忠実義務」「信認を受けた者が履行すべき義務」となります。
2025年度を迎えて、2024年度のFD宣言に定めたKPI(重要業績評価指標)の結果報告と、2025年度のFD宣言についてご報告申し上げます。
目次

当社ではFD宣言で定めたKPIを定期的に確認し、年間の結果を報告します。
当社はお客様本位の業務運営を実現するために、本FD宣言に係る取組状況を定期的に点検見直しを行い、結果を公表します。
| KPI(重要業績評価指標) | 目標 | 結果 |
|---|---|---|
| KPI進捗状況の確認 | 3ヶ月に1回 | 達成(計12回) |
| 結果の公表 | 1年に1回 | 達成(公表済み) |
当社では「お客さまの声」を随時共有し、改善方法や再発防止策を毎週検討し、月次で結果の共有と注意喚起や指導を行い、業務品質の向上に努めます。
お客さま本位の業務運営を推進していくためには、お客さまからの不満足の言葉やお褒めの言葉をお聞きするだけでなく、対応改善方法を社員全員で共有し、再発防止に役立つようにします。
| KPI(重要業績評価指標) | 目標 | 結果 |
|---|---|---|
| お客様の声の再発防止策、改善案の策定 | 毎週金曜日 ミーティング実施 | 達成(毎週実施) |
| お客様の声の共有、注意喚起 | 月1度 全体共有実施 | 達成(計12回) |
私たちは、コンプライアンスを遵守し、お客さまとの利益相反の排除に努めます。
当社では、定期的な契約内容チェックを行い、保険会社の各種キャンペーンに沿った推奨販売や販売手数料の高い商品を優先して販売がされていなかを確認します。
当社は複数の保険会社の各種保険商品を取り扱っておりますが、お客さまのご意向に反するような個々の募集人の裁量による保険商品の提案は行いません。
また、保険販売にあたり当社がお客様から直接頂く費用等はありませんが、品質やサービス向上の費用として取引保険会社から代理店手数料を頂いております。
| KPI(重要業績評価指標) | 目標 | 結果 |
|---|---|---|
| コンプライアンス研修 | 毎月1回実施 | 達成(計12回) |
| 契約内容の定期チェック | 毎週1回実施 | 達成(毎週実施) |
私たちは、保険商品に関する重要な情報を、わかりやすく提供いたします。
定期的な商品勉強会や、ロープレ(模擬演習)等を実施し、社員全員が正確かつ解りやすい情報提供や商品のご案内ができるようにします。
「保険」は難しい…と思っていらっしゃるお客さまが多いと感じます。難しい専門用語を使わずにわかりやすい言葉に変換したり、具体的な例えを交えるなど、お客さまが少しでも理解しやすくなるよう取組を行います。
| KPI(重要業績評価指標) | 目標 | 結果 |
|---|---|---|
| 商品勉強会 | 月1回実施 | 達成(計12回) |
| 模擬演習(ロープレ)実施 | 週1回実施 | 達成(毎週実施) |
ご意向把握シートを用いて、お客さまのご意向を丁寧に確認いたします。
様々な金融商品、周辺情報に精通し、お客さまのご期待を上回るご案内をするためにファイナンシャルプランナーや、損保トータルプランナーの取得を推奨し、人事制度上での評価を行います。
当社は、お客さまの経済環境・地域特性等を踏まえ、お客さまのご意向と適合性を把握し、最適な保険商品を提案いたします。
| KPI(重要業績評価指標) | 目標 | 結果 |
|---|---|---|
| 意向把握状況の定期チェック | 毎週1回実施 | 達成(毎週実施) |
| ファイナンシャルプランナー、損保トータルプランナー配置 | 各4名配置 | 達成(各4名配置) |
社員全員に浸透するよう企業理念や行動指針(クレド)の確認を行います。
経営方針に沿った行動が出来る社員を評価する仕組みを作ります。また、社員が理念や想いを共有する場を定期的に開催します。
当社は全社員がミッション、ビジョン、バリューから構成される経営方針を共有し、一人ひとりが誠実・公正にお客さま本位の業務に取組むとともに、企業文化として定着するよう継続して努めてまいります。
| KPI(重要業績評価指標) | 目標 | 結果 |
|---|---|---|
| 企業理念の共有 | 毎週1回実施 | 達成(毎週実施) |
| 行動指針(クレド)の共有 | 月4回 | 達成(毎週実施) |
| グループミーティング開催 | 月1回 | 未達成(計10回開催) |
当社のFD宣言は、金融庁の原則と照らしながら、今後の環境変化や取り組み状況などに応じて、見直し検討を実施しております。

2025年度から、理念の実践をより具体的かつ透明に示すべく、FD宣言を大幅に改定し第4版を公表いたしました。これに伴い、行動指針の見直しとともに、KPI(重要業績評価指標)も抜本的に再構築しております。
2025年度FD宣言
お客様への約束(お客様本位の業務運営方針の取組方針、取組状況について)【PDF】
2025年度KPI

これからも、私たちは「お客さま本位」の姿勢を軸に、社員一人ひとりが理念を理解し、日々の業務に落とし込むことができるよう、継続的な対話と実践の場を設けてまいります。
| 金融庁の原則 | 当社FD宣言の方針・取り組み |
|---|---|
| 【原則1】 顧客本位の業務運営に関する方針の策定・公表等 | 【方針1】 主な取り組み(1)の「お客様本位の業務運営徹底」 |
| 【原則2】 顧客の最善の利益の追求 | 【方針1】 お客様の最善の利益の追求 |
| 【原則3】 利益相反の適切な管理 | 【方針2】 利益相反の適切な管理 |
| 【原則4】 手数料等の明確化 | 【方針3】 主な取り組み(4)の「手数料と特定保険商品の適切な情報提供」 |
| 【原則5】 重要な情報の分かりやすい提供 | 【方針3】 重要な情報の分かりやすい提供 |
| 【原則6】 顧客にふさわしいサービスの提供 | 【方針4】 お客様にふさわしいサービスの提供 |
| 【原則7】 従業員に対する適切な動機づけの枠組み等 | 【方針5】 従業員に対する適切な動機づけの枠組み等 |