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保険代理店内部監査を外部監査機関に依頼し最上位A評価を頂きました!

2024.09.17 最終更新日:2024.09.30 取組・実績

2024年7月9日から10日の2日間(9時から17時まで)、セフティー内部監査を外部監査機関(日本創倫株式会社様)に依頼をし訪問監査を実施。2024年9月5日の全体会議にて全社員に向け「監査結果報告」をして頂きました。

日本創倫株式会社 https://nippon-sourin.co.jp/

外部の格付機関である日本創倫株式会社様の保険代理店監査でA評価を頂き2024年9月10日に認定書が届きました。

また、日本創倫株式会社様のウェブサイト内で、高く評価された保険代理店としてご紹介いただきました。


【日本創倫株式会社】A評価ランク(四つ星:★★★★)認定代理店公表
https://nippon-sourin.co.jp/agency_map/kanto_area/

本ブログでは、近年発生した保険業界の不正や事件に関するお話と、弊社が今回対応した保険代理店の外部監査についてご紹介いたします。

 

 

保険業界の闇とこれからの保険代理店のあり方

保険業界では顧客本位の業務運営を求められているのですが、損害保険でも、生命保険でも、保険会社と代理店の間で過剰な便宜供与や利益供与が行われ、お客様に不利益が生じています。

まずは、新聞やニュースなどでも話題となり、金融庁がメスを入れた最近の事例をご紹介します。

【損害保険】
記憶に新しいビッグモーター保険金不正請求問題です。

損害保険会社に事故報告が入ったお客様の車を優先的にビッグモーターに入庫紹介し、その見返りに自動車保険の新契約をビッグモーターから割り振ってもらっていました。

また「事故査定の簡略化」の便宜供与を行い、お客様の車を故意に傷つけて保険金を過大に不正請求して利益を得るというとんでもないことをやっていました。

他にも保険会社からの出向者による業務支援や、本業支援(中古車紹介、入庫紹介等)の実績を基に、特定の損害保険会社の自動車保険を集中的に販売する店舗を「テリトリー」として割り振っていました。

【セフティー】ビッグモーター問題の弊社の見解や想い
https://safety-i.com/blog/notice/hokendairitenn-yakuwari/

 

【生命保険】
マネードクターを運営するFPパートナーへの便宜供与問題です。

マネードクターのウェブサイトと店舗のサイネージに保険会社が広告を掲載し、多額の広告費を支払っていました。一般的には月100万円程度が適正だという声もある中で、A生命保険会社は年9600万円、B生命保険会社は年6000万円を支払っていたとのこと。

また、保険会社から月1,500件程度の見込客を無償で提供を受けていて、それを自社の募集人に1件11,000円で販売していました。これだけでも年間約2億円の利益になります(隠れ報酬では?)。

これだけのお金が動いていれば、何かしらの力関係が働くと思いませんか?ご想像の通り、便宜供与や利益供与した保険会社の商品をより多く売るような仕組みが出来ていたようです。つまり、お客様にとって良い保険会社の商品ではなく、マネードクターにとって良い保険会社の商品を買わされてたという事になりますよね。

 

【金融庁が求める第三者評価の創設】

顧客本位という言葉はどこにいってしまったのでしょうか?同じ保険業界にいる者として、憤りと申し訳ない気持ちでいっぱいです。これらの事態を受け、顧客本位の業務運営の徹底や、健全な競争環境の実現の観点から「損害保険業の構造的課題と競争のあり方に関する有識者会議」が開催されました。

【金融庁】「損害保険業の構造的課題と競争のあり方に関する有識者会議」報告書の公表について
https://www.fsa.go.jp/news/r5/singi/20240625.html

この報告書に「保険代理店に対する第三者評価の創設」が含まれています。これは、保険代理店の業務品質を、利害関係のない中立的な第三者が一定の基準に基づいて公正かつ適切に評価する業界共通の枠組みを設けることを検討すべきだとしています。

つまり外部機関による監査(評価)ですよね。全ての保険代理店が外部機関による監査を受けることで、客観的な評価が得られます。これにより、お客様が代理店を選ぶ際の基準となり、健全な競争も生まれると考えています。

これからの保険代理店はこうあるべきではないでしょうか?皆さんはどう思いますか?

 

 

保険代理店の外部監査とはどのようなもの?

そんな中、セフティーでは2023年から第三者である日本創倫株式会社様へ外部監査をお願いしています。

セフティーと弊社従業員が遵守すべき規制法や内部規程等の規準に照らし、内部管理・監督体制(ガバナンス)が有効に機能しているかを監査評価項目を7体制(全148項目)でチェックしていきます。

最初はその多さにビックリしました…。

◆監査評価項目 
 1.経営管理(ガバナンス)体制(全15項目)
 2.内部監査体制(全13項目)
 3.法令等遵守(コンプライアンス)体制(全20項目)
 4.保険募集管理体制(全37項目)
 5.顧客保護等管理体制(全29項目)
 6.募集人教育管理・指導・体制(全12項目)
 7.ITオペレーショナル・リスク管理体制(全22項目)

◆評価方法(評価ランク=4段階)
 28〜22点 ⇒ 優 良 ⇒ Aランク
 21〜15点 ⇒ 良 好 ⇒ Bランク
 14〜08点 ⇒ 不十分 ⇒ Cランク
 07〜00点 ⇒ 不 適 ⇒ Dランク

経営者と管理責任者へのヒアリングからスタートし、社内規定やマニュアルの確認、募集人2名へ募集プロセスのロールプレイング、執務室の整備状況チェック、各種会議の議事録や教育研修実施記録の確認、意向把握や比較推奨販売のチェックなど、2日間にわたり全ての項目を細かく確認していただきました。

結果として「優良」評価をいただき、最上位ランクAの認定を受けました。とても嬉しかったのですが、改善点も多く見つかりました。今後も体制(態勢)整備を確実に進め、より良いサービスを提供できるように社員全員で取り組んでいきます。

 

 

内部監査の重要性と外部監査を依頼する理由

以前は、保険代理店の法令上の体制整備義務は主に保険会社が責任を負い、保険会社の教育・管理・指導の下で行われていました。

しかし、2016年5月の保険業法改正における「体制(態勢)整備義務の導入」にともない、保険代理店自身がPDCAサイクルを回し、銀行や保険会社などと同じ金融事業者として体制(態勢)整備を整える事が求められるようになりました。

さらに、2017年3月に金融庁が「顧客本位の業務運営に関する原則」を公表したことで、私たち保険代理店もお客様の視点に立った取り組みの更なる向上が求められるようになりました。

この取り組みには、お客様対応能力の向上、それを支える組織体制の構築、募集プロセスの品質向上、適切なリスクコンサルティングの活用が必要不可欠です。そのため「内部監査」の重要性が年々高まってきています。

しかし、自社で内部監査を行うには多くの知識・時間・労力が必要であり、内部の人間では客観的な評価が難しいという課題があります。そこで、弊社ではより厳密で効果的な内部監査を行うために、費用をかけてでも外部の専門機関に依頼するべきだと考えています。

良い評価を受けた項目は強みとしてより伸ばしていき、悪い評価を受けた項目は弱みとして認識すると同時に改善していく。このプロセスを繰り返す事で、結果としてセフティー(保険代理店)自ら主体的に創意工夫を発揮し、お客様本位の良質な金融サービスを提供し、競争力を高める事ができると信じています。

セフティーの顧客本位の業務運営(FD宣言)
https://safety-i.com/blog/effort/2024-fd-declaration/

 

 

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